投資初心者が陥りがちな「損切りできない心理」を克服する方法

株式投資 ブログ

株式投資において、損切りは安定的に資産を増やすための非常に重要な要素です。

しかし、多くの投資初心者は株価に変動が起きたときに「損をしたくない」という心理に陥ってしまいます。

損失を確定させることへの恐怖や、株価が回復することへの期待などが原因となり、ダメージを最小限に抑えられるタイミングで損切りできず、損失を拡大させてしまうわけです。

実際のところ、株式投資で思うように利益が得られない、損失で膨らんでしまう原因は「適切なタイミングでの損切りができなかった」というケースが非常に多いです。

そこで本記事では、投資初心者が陥りやすい「損切りできない心理」について、克服するための具体的な方法について紹介します。

「株式投資に興味はあるけど損をするのが怖い」
「株価回復を期待して、結果的に損してしまうことが多い」
「焦らず冷静な投資判断ができるようになりたい」
「株式投資におけるリスクを少しでも軽減したい」

株式投資で成果を上げたい、売買タイミングを冷静に見極められるようになりたい方は参考にしていただけますと幸いです。

損切りできない心理の正体

思考
投資初心者が損切りをためらうのには、主に以下のような心理的要因があります。損切りの恐怖を克服するためには、その心理的要因について把握しておくことが大切です。

損失回避バイアス

人間は本能的に「損をしたくない」と考え行動する生き物です。心理学の研究では、同じ額の損失と利益を比べたとき、損失の方が心理的に2倍以上のインパクトを持つことが分かっています。

頭では何となくわかっているものの、どうしてもそう行動してしまうのが「バイアス」という厄介な存在です。

そのため、株価が下がっても「もう少し待てば回復するかもしれない」と考え、損切りを先延ばしにしてしまいます。

サンクコスト効果

サンクコスト効果とは、すでにお金を投じてしまった投資に対して、損しても諦めることができなくなる心理です。

「これまでに○万円投資したのだから、ここで売ったら損だ」と考え、損切りできなくなります。このように再び値上がりを期待しては上がらず、無駄に長期間保有してしまう状態のことを「塩漬け」とも表現します。

希望的観測

「この株はきっと上がるはず」
「市場が回復すれば元に戻る」

上記のような希望的観測にとらわれると、合理的な判断ができなくなります。特に、銘柄に対して愛着を持ってしまうと客観的な分析が難しくなり「塩漬け」にしてしまう場合もあり得るでしょう。

確証バイアス

確証バイアスとは、自分の考えを裏付ける情報だけを集め、それに基づいて判断してしまう心理です。

例えば、「この企業は将来的に成長する」というポジティブなニュースばかりを見てしまい、リスクを無視してしまうことがあります。

一度確証バイアスに陥ってしまうと、重要な情報を見落としてしまう可能性も生じるので注意が必要です。

損切りを克服するための具体的な方法

損切りできない要因について把握したうえで、具体的にどのように対策するべきなのかについて考えてみましょう。

ルールを決めて機械的に実行する

感情に左右されずに損切りするためには、事前にルールを決めておくことが重要です。

●損切りラインを決める
「購入価格から○%下落したら売る」等の具体的な損切りルールを設定する。
●トレーリングストップを活用する
株価が上がるにつれて損切りラインも引き上げる

小さな損失を受け入れる練習をする

投資初心者は「損をする」こと自体に過度な恐怖を抱きがちです。しかし、小さな損失を積極的に受け入れることで、損切りへの抵抗感を減らすことができます

いきなり巨大な損失を受け入れようとするのではなく、少しずつ慣れながら許容範囲を広げていきましょう。

感情を排除するために指値注文を活用する

手動で売却すると感情が介入してしまうため、事前に指値注文(設定した価格になったら自動的に売却)を活用することで、冷静な判断が可能になります。

目標と戦略を明確にする

「なぜこの株を買ったのか」「どこまで下がったら売るべきか」といった投資戦略を事前に決めておくと、感情的な判断を防ぐことができます。

投資記録をつけて振り返る

自分の取引履歴を記録し、「なぜ損切りできなかったのか」を分析することで、次回の取引に活かすことができます。

例えば、投資ノートを作成し、エントリー理由や売却判断を記録することをおすすめします。

適切なタイミングで損切りできるようになるためのマインドセット

上昇
損切りを適切なタイミングで実行することは簡単ではありません。しかし、投資に対する心構え一つで損切りのハードルは変わるものです。

自身の感覚に合うマインドを取り入れてみてください。

「損切り=失敗」ではなく「戦略の一部」と考える

損切りは、投資における失敗ではなく、適切なリスク管理の手段です。プロの投資家でさえ、損切りを行いながら資産を増やしています。

失敗を恐れず経験を積む

初心者のうちは、どうしても損切りに対する恐怖があります。しかし、実際に何度か経験すると、「損切りをすることが最終的に資産を守る」ということを実感できるようになります。

勝率に拘らない

株式投資では、すべての取引が成功するわけではありません。大切なのは「トータルで勝つこと」です。

損切りを適切に行い、損失を最小限に抑えることで、長期的な視点で見た時の利益を最大化できます。

まとめ

損切りができない心理には、損失回避バイアス、サンクコスト効果、希望的観測、確証バイアスなどが関係しています。

これらを克服するためには、事前にルールを決めて機械的に取引を実行することが大切です。

また、小さな損失を受け入れる練習をしたり、感情を排除するために指値注文を活用したりすることで、冷静な投資判断ができるようになります。

株式投資では、最終的に「トータルで勝つ」ことが重要です。損切りを適切に行いながら、堅実な投資を続けていきましょう。

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