初心者がやりがちな「高値掴み」とは?防ぐためのコツを解説

株価チャート ブログ

投資初心者がやりがちな失敗例の一つ、「高値掴み」についてまとめました。

高値掴みとは、株価がすでに高くなっている状態で買ってしまい、その後下落することで損失を被ることを指します。

投資初心者は、タイミングを誤って高値掴みをしてしまうケースが多く、損失を被ってその後の投資判断が怖くなる原因になりがちです。

本記事では、以下のテーマに沿って解説します。

☑高値掴みが起こる理由
☑高値掴みを防ぐための具体的な方法
☑高値掴みに関連する失敗例・成功例

高値掴みが起こる理由(心理面の影響など)

株式投資で失敗
初心者が高値掴みをしてしまう理由には、分析云々よりも、心理的な要因が大きく関わっています。

特に以下の3つの心理が影響を与えやすいです。

「もっと上がるかもしれない」という欲望

株価が上昇すると、「まだ上がるはずだ」「買わなきゃもったいない」と思いがちです。

これは、人間の「プロスペクト理論」によるものです。プロスペクト理論とは、利益を得る可能性があるときにはリスクを取ってしまいやすくなる心理を指します。

例えば、ある銘柄が1,000円から1,500円に上がったとします。

このとき、「次は2,000円になるかもしれない」と考えてしまい、過熱感のある相場で飛びついてしまうのです。

しかし、その後調整が入り、1,200円まで下がると、高値掴みになってしまいます。

短期間で大きな利益を求める傾向が強い人は特に注意が必要です。

「みんなが買っているから安心」という集団心理

多くの投資家が買っていると、「自分も買わないと出遅れてしまう」と考えてしまうものです。このような心理を「バンドワゴン効果」と呼びます。

特に、SNSやニュースで「この銘柄が熱い!」と話題になると、多くの人が参入し、株価が急上昇します。

しかし、そのタイミングで買うと、多くの場合、すでに株価が上がりすぎており、利益を出すのが難しくなります。

皆が買っているということは、既に美味しいタイミングは過ぎていると考えるべきです。

「損をしたくない」という恐怖心

損失を出したくないという思いから、冷静な判断ができなくなることもあります

例えば、「株価がどんどん上がっているから、今買わないともっと高くなってしまう」と考えてしまい、焦って購入してしまうのです。

株価には必ず上下の波があり、永遠に上がり続けることはありません。焦って購入した結果、下落相場に巻き込まれるケースがよくあります。

チャートや企業価値の観点から高値掴みを避ける方法

チャート画面
では、どうすれば高値掴みを防ぐことができるのでしょうか?具体的な対策を3つ紹介します。

チャートを活用して「過熱感」を判断する

株価が過熱しているかどうかを判断するために、以下の指標を活用するとよいでしょう。

① RSI(相対力指数)
RSIは、株価の「買われすぎ」や「売られすぎ」を示す指標です。

☑70以上だと過熱感が強く、高値掴みになりやすい。
☑30以下だと売られすぎのサインで、割安な可能性がある。

② 移動平均線との乖離率
株価が短期移動平均線(5日・25日)から大きく乖離していると、過熱感がある可能性が高いです。

例えば、25日移動平均線より20%以上高くなっていると、調整が入るケースもあります。

③ 出来高の急増
株価が急上昇しているときに出来高も急増していると、短期的なバブルの可能性があります。

「出来高が増えて株価が急騰 → その後急落」というパターンは多いです。

企業の本質的な価値を見極める

株価が上がっていても、それが「企業の成長によるものなのか」「投機的な動きなのか」を見極めることが重要です。そのためには、以下のポイントをチェックしましょう。

PER(株価収益率):高すぎると割高の可能性がある(一般的に20倍以上は注意)。
PBR(株価純資産倍率):1倍以下なら割安、3倍以上なら割高の可能性がある。
業績の成長性:売上や利益が右肩上がりになっているか。

株価が上昇していても、企業の業績が伴っていなければ、いずれ下落するリスクが高いです。

分散投資を心がける

1つの銘柄に全力投資すると、高値掴みした際のリスクが大きくなります。

そのため、いくつかの銘柄に分散投資することで、精神的な余裕も生まれてリスクを抑えることができます。

また、定期的に少しずつ買い増す「ドルコスト平均法」を活用すると、一度に高値掴みするリスクを軽減できます。

実際の失敗例と成功例

失敗例:話題の銘柄に飛びついて高値掴み

Aさんは、SNSで話題になっていた成長株を「まだ上がる」と思い、株価が2,000円のときに購入しました。しかし、その後は一転して株価が1,500円まで下落。高値掴みしてしまい、大きな損失を出してしまいました。

☑ポイント
話題の銘柄だからといって飛びつかず、チャートや企業の価値を冷静に分析することが重要。

成功例:落ち着いて押し目買いを狙う

Bさんは、株価が急騰している銘柄にすぐ飛びつかず、「過熱しすぎていないか?」をチェックしました。RSIが80を超えていたため、調整を待ち、株価が下がった1,800円のタイミングで購入。最終的に株価は2,500円まで上昇し、しっかり利益を出せました。

☑ポイント
急騰した株はすぐに買わず、一度調整を待つことが大切。

まとめ

高値掴みを防ぐためには、以下のポイントを意識しましょう。

☑感情に流されず、冷静に判断する
☑チャートや指標(RSI、移動平均線など)を活用する
☑企業の本質的な価値を見極める
☑分散投資やドルコスト平均法を活用する

高値掴みを避けることで、安定した投資を続けられます。焦らず、じっくりとチャンスを狙いましょう!

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